一方の塩谷瞬は、日本のメジャー芸能界からは距離を置く選択をした。かつて『パッチギ!』で脚光を浴びた若手実力派俳優は、騒動後、世界各国の被災地支援やボランティア活動に身を投じるようになる。ネパールや震災被災地での彼の活動は、当初こそ売名と囁かれることもあったが、10年以上継続されたことで、その本気度は証明された。
2026年現在、彼は「旅する表現者」として、SNSや小規模なインディペンデント映画を中心に活動している。テレビカメラの前で涙を流したあの日の青年は、自らの足で世界を歩き回り、独自の「救済」を見出したようだ。表舞台の華やかさとは無縁の場所で、彼は自らのアイデンティティを再構築したのである。