東員駅からのアクセスといえば、かつては路線バスの時刻表を気にしながら移動するのが当たり前だった。だが2026年のいま、駅前ロータリーとモールを結ぶ小型自動運転シャトルが定時運行を重ね、マイカーを持たないシニア層や学生の足を劇的に変えている。
スマホをかざすだけで乗車できるスムーズな運行体系。車内では近隣の農家が育てた野菜の直売情報がモニターに映し出される。ハンドルを握るストレスから解放された買い物客が、手ぶらでふらりと立ち寄る姿が日常風景として定着した。
「以前は夫に車を出してもらわないと来られなかったけれど、今は一人でふらっと映画を観に来られる」。桑名市内から週に3回通うという70代の女性は、笑顔でそう語ってくれた。移動のハードルが下がったことで、滞在の目的そのものが多様化している。