見学時に多くの保護者がチェックするのは、施設の綺麗さやセキュリティ設備の有無ばかりになりがちだ。しかし、中野南台ちとせ保育園の本質を見抜くなら、「子ども同士がトラブルになった際の保育士の介入方法」と「自由遊びの時間の長さ」に着目したい。
同園では、大人が先回りして正解を与えるのではなく、子どもたち自らに考えさせ、解決への道筋を見守る姿勢を重んじる。このアプローチは自立心を育む上で大きな強みとなるが、手取り足取り細かく指示を出してほしいと考える家庭にとっては、一見すると「放任」のように映ってしまうリスクもある。
他園との比較で言えば、自由闊達な雰囲気と集団生活の規律のバランスが絶妙な点にある。行事のための練習に追われて日常の自由が奪われるような本末転倒を避け、日頃の活動の延長線上に行事を位置づける考え方は、子どもの自己肯定感を無理なく高める工夫と言える。