記録達成を狙う上で、決して見落としてはならないのが「公認記録」として認められるためのルールだ。東京都陸上競技協会および公益財団法人日本陸上競技連盟が制定する競技規則に厳格に則った大会でなければ、どれほど素晴らしいタイムを出しても都大会へのエントリー資格は得られない。
特に短距離や跳躍種目で命取りとなるのが「追風参考記録(風速2.0m/s超)」である。気象条件に恵まれたとしても、風速計の数字一つで努力が幻となってしまうケースは後を絶たない。近年の競技場では、風向きを予測したレース運びや、公認計測機器の精度向上に伴うスタート反応速度の厳密化など、選手側に求められる環境適応能力のハードルも一段と上がっている。