新天地へと移籍した読売ジャイアンツ(巨人)時代、東京ドームの大空間でも彼のテーマソングは圧倒的な存在感を放った。新鋭からベテランへと差し掛かるキャリアの中で、自らを奮い立たせる熱いヒップホップやJ-POPの勝負曲を選曲。登場とともに響き渡る低音ビートは、伝統ある巨人のユニフォームを着た彼の背中を力強く押し続けた。
伝統と重圧が渦巻く東京ドームで、一打サヨナラの好機に打席へ向かう中田。大型ビジョンに映し出される映像とダイナミックな音響効果がリンクし、相手投手へ強烈なプレッシャーを与える演出としても機能していた。勝負所で見せる勝負強さの裏には、鼓膜を揺らす音楽の力があったのだ。