宇宙開発において「静止軌道(約3万6000km上空)」は最重要の一等地だ。赤道上空で地球の自転と同調して回るこの軌道は、24時間常時観測や固定通信に最適だからである。ここに重量級の精密衛星を正確に届ける能力こそが、国家の宇宙技術力を証明する指標となる。
3段式構成を採用するこのロケットは、上段に液体水素・液体酸素エンジンを組み合わせることで高い比推力を誇る。これにより、7000kgを超える大型ペイロードを高度な精度で目標軌道へ投入可能になった。中国が推進する独自の高軌道観測衛星網や軍事通信ネットワークの急速な拡張は、まさにこの輸送能力なくしては成り立たない。