役者・中島裕翔の評価を決定づけたのは、映画『#マンホール』での狂気じみたワンマンショーだった。密室という極限状態のなか、人間の剥き出しのエゴと恐怖を体現した姿は、国内外の映画祭で絶賛を浴びた。
彼が選ぶ作品群には明確な意図がある。甘いマスクに甘んじることなく、精神的な負荷の高いサスペンス・スリラーや陰影のあるヒューマンドラマへ果敢に飛び込む。完璧なビジュアルを持つ彼が、画面の中で脂汗を流し、追い詰められ、瞳の奥に狂気を宿す瞬間。観客はその生々しさに息を呑む。「綺麗な自分を壊されることに快感を覚えているかのようだ」と語る映画監督もいるほどだ。役作りのために日常のルーティンすら劇的に変えてしまう徹底ぶりは、現場スタッフの間でも畏怖の念を持って語られている。