彼のキャリアを語る上で外せないのが、視聴者の心に強烈な爪痕を残したヒット作の数々だ。ゆるふわな雰囲気を纏いながら主人公を翻弄する安良城ゴンを演じた『凪のお暇』では、世の女性たちを甘い沼に突き落とした。胸を締め付ける恋愛ドラマの金字塔として、今なお語り継がれる傑作である。
一方で、田園風景の広がる集落で巻き起こる怪事件を描いた『ハヤブサ消防団』では、一転して異彩を放つミステリーの渦中に身を置く作家役を熱演。重厚なサスペンスドラマとしても高い評価を獲得し、怪しげな村の空気感と相まって視聴者の推理欲を掻き立てた。振れ幅の大きさと予測不能な存在感こそが、彼が演者として絶対的な支持を集める最大の理由だ。