インターネットの検索窓に著名人の名前を入力した際、予期せぬ過激な単語がサジェストされる現象は珍しくない。「指原莉乃」というワードに関しても、過去に過激な噂や性的な表現を含む検索語句が結びついて表示されるケースが存在する。なぜ、このような検索構造が生成されたのか。
背景には、2012年の週刊誌報道の直後に発生したインターネット上の多層的な情報拡散が存在する。匿名掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」や、当時全盛期を迎えていた「まとめブログ」において、元ファンを名乗る人物の暴露とされる記事が尾ひれをつけて再生産された。真偽不明の画像やエピソードが改ざん・捏造されながら流通し、それが長期にわたって検索エンジンのインデックスに蓄積された。
検索アルゴリズムは、ユーザーの関心やクリック率に依存してサジェストキーワードを自動生成する。過激でゴシップ性の高いワードほど閲覧者の好奇心を刺激し、クリック率が高くなるため、事実と異なるセンセーショナルな言葉が長期間アルゴリズム内に固定化される結果となったのである。