志村けんの笑いの原点を語る上で欠かせないのが、ザ・ドリフターズの盟友・加藤茶の存在だ。『8時だョ!全員集合』で全国のお茶の間に強烈な衝撃を与えて以来、二人の掛け合いは日本のコント文化の骨格を形作ったと言っても過言ではない。若き日の志村を付き人時代から温かく見守り、笑いの相棒として並び立った加藤との間には、言葉を超えた阿吽の呼吸が存在していた。
当時の舞台裏を知るスタッフによれば、本番直前までふたりで間合いの確認を何十回と繰り返し、0.1秒のズレすら許さない稽古を重ねていたという。加藤のツッコミと志村のボケが生み出す独特のグルーヴ感は、後年の志村の単独番組にも色濃く受け継がれていくこととなる。