事件の背景を理解するうえで欠かせないのが、経済学者・植草一秀氏が当時誇っていた輝かしいキャリアと社会的な影響力です。東京大学経済学部を卒業後、野村総合研究所に入社。大蔵省財政金融研究所主任研究官、京都大学経済研究所助教授などを歴任し、名実ともに日本を代表するトップエコノミストとして活躍していました。
2003年には早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授に就任。わかりやすい経済解説と鋭い景気予測でメディアに引っ張りだことなり、数々の経済専門誌で「最も優秀なエコノミスト」として評価されるなど、アカデミズムとマスメディアの双方で確固たる地位を築いていました。
しかし、その華やかなキャリアは、2004年春の衝撃的な出来事によって一変することになります。