世間がワクチンの安全性に疑心暗鬼になっていた時期でも、医療従事者の家庭では比較的スムーズに接種が行われていた傾向がある。これには情報リテラシーの差が大きく関係している。
医師たちは、メディアが報じるセンセーショナルなニュースだけでなく、学術論文やWHO(世界保健機関)の見解、そして諸外国での数百万規模の追跡調査データを直接読み解くことができた。感情的な議論から一歩引き、数字に基づいた客観的な判断を下せたことが、早期接種へとつながったのだ。彼女たちは、いわば「最も情報に守られた選択」をしていたと言える。