今回の騒動の舞台となった「もり」という場所は、もともと静かな山林が広がる地域だ。古くから言い伝えられる伝承や民話が存在し、それが今回の噂の「のろい」というイメージと合致してしまった。
地域の歴史に詳しい郷土史家に話を聞いた。「昔から自然への畏怖を込めた言い伝えはあったが、今回騒がれているような怪奇現象とは無縁だ。古い伝承が現代のネット文脈で捻曲されて消費されているのは実に嘆かわしい」と語る。
豊かな自然と静寂を守ってきた土地が、根拠のない都市伝説の標的にされたショックは大きい。歴史的な背景と現代のデマが都合よく結びつけられてしまったことへの戸惑いが、現地には広がっている。