彼らの表現力の根底には、世界のサニー千葉こと父・千葉真一のDNAが脈々と息づいている。それは単に整った容姿や運動神経といった遺伝的要素にとどまらない。特筆すべきは、肉体そのものを物語を語るための「凶器」へと研ぎ澄ますストイックな精神性だ。
少年時代から極真空手や吹奏楽で培った郷敦の肉体制御とリズム感は、芝居の現場で凄まじい威力を発揮する。筋骨隆々の体躯を作り上げる過酷なトレーニングはもちろんのこと、役柄の呼吸や重心の位置まで徹底的に計算し尽くす。父が遺した「アクションとは感情の爆発である」という哲学は、真剣佑と郷敦という二人の息子を通じて、現代的なリアリズムを纏った新たな演技メソッドへと昇華された。