爪の表面が凸凹する原因とは?縦線・横線の違いと病気のサインを見抜く

爪の表面が凸凹する原因とは?縦線・横線の違いと病気のサインを見抜く

爪の表面が凸凹する原因とは?縦線・横線の違いと病気のサインを見抜くの具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。

爪がボコボコする病気のサインの中で、特に見逃してはならないのが「形状の変形」と「組織の破壊」を伴うパターンである。

爪の中央が窪んで縁が反り返るスプーン爪(匙状爪)は、鉄欠乏性貧血の代表的な身体所見である。爪を構成する硬ケラチンは鉄分が不足すると結合力を失い、指先の腹側からかかる圧力に耐えきれなくなって反り返ってしまう。貧血の自覚症状(立ちくらみや息切れ)がない「隠れ貧血(貯蔵鉄フェリチンの枯渇)」であっても、爪の変形が先行して現れるケースは臨床上極めて多い。

さらに注意を要するのが、針で突いたような無数の小さな凹みができる「爪甲点状陥凹(そうこうてんじょうかんおう)」だ。これは尋常性乾癬や重度のアトピー性皮膚炎、円形脱毛症といった免疫系・皮膚疾患の合併症として現れる。乾癬患者の約半数に爪の変形が見られ、関節炎を併発するリスクの指標にもなるため、皮膚の赤みやフケのような落屑(らくせつ)を伴う場合は早期の確定診断が求められる。

「爪の凸凹は何科を受診すべきか」という疑問に対しては、原則としてまず「皮膚科」への相談が鉄則となる。爪は皮膚の角層が変化した付属器官だからである。ただし、動悸・倦怠感を伴うスプーン爪や、全爪に深い横溝が多発している場合は、血液検査が可能な内科や総合診療科を視野に入れるとスムーズだ。

阿部 裕樹
Author

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。