誕生のルーツを辿ると、終戦直後の昭和20年代後半に行き着く。当時、高級品だった本物のシャンパンに手が届かない庶民のために、大阪の小さな清涼飲料水メーカーが「ソフトシャンパン」として売り出したのが始まりだ。
しかし1960年代、フランス政府から本物のシャンパンの名称権を守るための厳しい要請が届く。存続の危機に立たされた中小メーカーの組合は智恵を絞り、「シャンパン」の「シャン」と、「メリークリスマス」の「メリー」を組み合わせた造語を編み出した。災い転じて福となし、中小企業保護のための「分野調整法」によって大企業の参入が制限されたことで、全国の地域メーカーが独自の味を守り育てる独特の市場構造が完成したのだった。