一方で、従来の清純派像を鮮やかに裏切り、モダンかつ自由奔放な魅力を開花させたのが加賀まりこである。「和製フレンチ・シネマ」を思わせる小悪魔的なルックスとグラマラスなセンスで、最先端のデザイン水着を洒脱に着こなした。その感性は現在見ても驚くほど先進的だ。
対照的に、鋭い眼光とミステリアスな空気感で異彩を放ったのが梶芽衣子だ。アクション映画や異色作で見せた彼女の水着ショットは、単なる艶やかさにとどまらず、画面を射抜くような強い意志を漂わせていた。彼女たちの登場によって、邦画における女性像の表現幅は一気に広がったと言える。