「食パンにエビを合わせて揚げる」と聞くと、タイ料理のカノムパンナークン(タイ風エビトースト)やベトナムの海老パンを思い浮かべる人も多いはずです。しかし、長崎のハトシとアジア諸国のエビトーストには、明確な違いが存在します。
最大の違いは「形状・挟み方」と「味付けのベース」です。
タイのエビトーストは、カットした食パンの片面にペースト状のエビを塗り、そのまま揚げるスタイルが主流です。味付けにはナンプラーやニンニク、パクチーが使われ、スイートチリソースをつけて食べるエスニックな風味が特徴となっています。
一方、長崎のハトシは、2枚の食パンでエビのすり身をサンドするか、すり身をパンでロール状に巻き込んで揚げます。味付けも日本の伝統調味料や出汁、少量の酒や生姜で整えられており、エビ本来の甘みと旨みをダイレクトに楽しむ上品な仕上がりです。特別なソースをつけず、揚げたての香ばしさそのままを味わうのが長崎流の醍醐味です。