かつて「夏の終戦記念日」といえば、地上波テレビのドキュメンタリー特番や新聞の特集記事が記憶の媒体として大きな役割を果たしていた。しかし、スマートフォンやSNSが主要な情報源となった現代の若者にとって、戦争の捉え方は多層化している。
TikTokやInstagram、Xなどでは、短尺動画やビジュアル化された史実データを通じて戦争の過酷さを知る若者が増える一方で、断片的な情報に晒されるリスクも指摘されている。今年の式典に合わせて実施された意識調査では、「8月15日が終戦の日であることを知っている」と答えた若者は高水準を維持しているものの、「身近な問題として感じられるか」という問いには二極化が顕著に現れており、教育機関やメディアにおける情報発信の質の高さが改めて問われている。