振り返れば、乃木坂46時代のエースとしてのプレッシャーは想像を絶するものだった。大所帯のグループを背負い、センターとしての重責を果たし続けた日々。しかし、彼女は当時の狂騒に流されることなく、常に客観的な視点を保ち続けていた。
「当時は自分の居場所を探すことに必死だったのかもしれない」と、かつてのインタビューで漏らしたことがある。グループ卒業後の数年間は、まさに自らの表現の根幹を問い直すリハビリ期間でもあった。求められるイメージを演じるのではなく、自らの内側から湧き出る感情と向き合う。その試行錯誤のプロセスが、いま女優としての深い味わいとなって結実している。