増田貴久を語る上で欠かせないのが、「クリエイターとしての緻密さ」と「バラエティにおける親しみやすさ」という二面性です。
衣装デザインにおいて、増田は単に「かっこいい服」を選ぶスタイリストの領域にとどまりません。ステージの床材、照明の波長、楽曲のテンポに伴う布の揺れ方、さらには激しいダンス後の早替え機構に至るまで、ミリ単位の計算を施します。ファッション誌『mina』での連載「MASU Styling」などでも見られる卓越した服飾知識は、パリ・コレクションを取材するトップデザイナーたちからも高い評価を受けています。
一方で、日本テレビ系『ぐるぐるナインティナイン』の人気企画「ゴチになります!」では、天然な言動と絶妙なボケでスタジオを沸かせるムードメーカーとして君臨しています。同番組の現場スタッフからは「カメラが回っていない場面でも周囲への気配りを欠かさず、ゲストが孤立しないよう自然にパスを出す技術に長けている」という声が聞かれます。綿密な計算と天真爛漫な振る舞いを状況に応じて使い分ける能力こそが、長きにわたり第一線で重宝される理由です。