離婚後、週刊誌などでは「沢田研二と息子は絶縁状態にある」と度々書き立てられてきました。特に2012年6月、母である伊藤エミが71歳で逝去した際、沢田研二が通夜・葬儀に参列しなかったことが、絶縁説に拍車をかける形となりました。
しかし、取材を進めると「絶縁」という言葉では片付けられない、複雑で繊細な家族の絆が見えてきます。
伊藤エミは離婚後、メディアへの露出を一切断ち、息子への愛情を注ぎ続けました。一人氏にとっても母は絶対的な存在であり、母を傷つけた父に対して複雑な感情を抱く時期があったのは自然なことです。伊藤エミの葬儀に沢田研二が参列しなかったのも、確執というよりは「すでに別々の家庭を築いた自分が参列すれば、静かに見送りたい遺族や関係者に混乱を招く」という配慮と、故人の遺志を尊重した結果でした。
実際には、一人氏が成人して社会人となり、さらには結婚して家庭を持つ過程で、父親としての沢田研二は遠くから息子の自立を見守り、陰ながら支援を行っていたと報じられています。激しい憎しみによる絶縁ではなく、お互いの人生を尊重し合う大人の距離感を選択したというのが真相です。