あの冬の朝、突如として報じられた逮捕劇は、TVニュースやスポーツ紙の1面を埋め尽くした。大河ドラマの撮影が佳境を迎えていた時期でもあり、第一報がもたらした衝撃はあまりにも大きかった。出演予定だったNHKの大河ドラマ降板やCMの放送見合わせ、億単位にのぼると目された違約金トラブルなど、業界関係者は対応に追われ、蜂の巣をつついたような大騒動となった。
日本の歴史に残るような巨大な芸能スキャンダルとして過熱する報道の中、所属事務所であるエイベックス・マネジメントは迅速かつ厳しい姿勢で事態の収拾にあたった。事務所側は司法の判断を待つとともに、本人の猛省と医療機関での治療、社会的な復帰に向けた体制を静かに整えていった。スポットライトを浴び続けたスターが直面した過酷な現実と、裏側で繰り広げられていた苦渋の決断。そこには、光が強ければ強いほど濃くなる芸能界の過酷な現実が浮き彫りになっていた。