再評価と複雑な沈黙――二階堂ふみと新井浩文が刻んだ日本映画の「光と影」、封印作品の今

再評価と複雑な沈黙――二階堂ふみと新井浩文が刻んだ日本映画の「光と影」、封印作品の今

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東日本大震災の傷痕が残る中で撮影された『ヒミズ』は、当時の日本社会が抱えていた不安と暴力性を剥き出しにした異色作だった。10代半ばだった二階堂ふみが見せた苛烈な眼光と、新井浩文(現・服役完了または社会的退場状態)が漂わせた不穏な空気感。二人が画面上で衝突した際の破壊力は、観客の皮膚を刺すような緊張感に満ちていた。

続いて共演した『さよなら歌舞伎町』(2015年)や『リバーズ・エッジ』(2018年)でも、二人は単なる共演者を超えた「時代の毒と切なさを体現するアイコン」として異彩を放っていた。ギリギリの精神状態でスクリーンに立つ彼らの姿は、インディペンデント映画黄金期を牽引する原動力そのものだったと言っても過言ではない。

高橋 健太
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高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。