明石の台所として約400年の歴史を紡いできた魚の棚商店街。その最大の魅力は、なんといっても明石海峡の激流に揉まれた極上の海の幸です。観光案内所や商店街の公式案内でも強調されている通り、通りを歩けば威勢のいい掛け声とともに、跳ね回るタコやタイの姿が目に飛び込んできます。
商店街を訪れる上で真っ先に知っておくべき決定的な要素が「魚の棚商店街 昼網 鮮魚」のリズムです。一般的な漁港では早朝に競りが行われますが、明石浦漁港では午前中に漁へ出て、昼過ぎに水揚げされたばかりの魚介を競りにかける全国的にも珍しい「昼網」の文化が根付いています。
競り落とされたばかりのピチピチと動く鮮魚が各店舗の店頭へ運ばれてくるのは、おおむね午後14時すぎから15時前後です。午前中に訪れて「思ったより魚が少ない」と肩を落とす観光客が散見されますが、これは昼網の仕組みを知らないことによる典型的なすれ違いです。生きた明石ダコや跳ねる鯛の迫力を間近で体感し、鮮度抜群の魚介を買い求めるなら、午後の時間帯を狙ってアーケードに足を踏み入れるのが正解です。
また、現地散策をスムーズにするためには、商店街の入口や各所に掲示されている「魚の棚商店街 店舗マップ」の活用が欠かせません。東西に伸びるメインストリートだけでなく、南北に延びる路地にも隠れた名店が点在しているため、あらかじめ全体像を把握しておくことで無駄な歩行ロスを防げます。