現役時代の彼を知るファンにとって、カメラを手にした姿は一見意外に映るかもしれない。だが、ファインダー越しに世界を切り取る情熱はマウンドに立つ前から芽生えていた。南カリフォルニア大学時代、彼は野球に打ち込む一方で写真学を専攻。投球術を研鑽する傍ら、カメラの構造や光の捉え方を本格的に学んでいた。
通算303勝、4875奪三振という金字塔を打ち立てた偉大なキャリアに幕を下ろした後、彼が迷わず選んだのは表現者としての道だった。自身のウェブサイトを立ち上げ、ロゴマークに死んだ鳥のモチーフをあしらうブラックユーモアを交えるなど、茶目っ気ある一面とプロのプライドを覗かせている。