本作の最大の魅力は、架空の戦記物でありながら、極めてリアルな戦術・戦略が展開される点にある。「龍」や「導術」といったファンタジー要素が存在しつつも、戦争の本質である補給線、兵站、そして指揮官の決断が勝敗を左右する。この泥臭いまでのリアリズムが、他のライトノベルやファンタジー作品とは一線を画す理由だ。
主人公・新城直衛の冷徹でありながらもどこか人間臭いキャラクター像は、現代の視聴者にも深く刺さるはずだ。英雄として祭り上げられながらも、泥にまみれて生き残ることを模索する彼の姿は、現代社会を生きる私たちの葛藤とも重なり合う。