「なぜ、飲み物に昆布なのか?」――初めてその原材料名を目にした誰もが抱く疑問だろう。タングロンの正体は、リンゴ果汁をベースにした乳酸菌飲料に、北海道産の昆布エキス(酵素分解アルギン酸)を配合するという、当時としては極めて革新的な処方で作られていた。
昆布に含まれるアルギン酸や豊富なミネラルは、腸内環境を整える乳酸菌の効果をサポートし、日常的な健康維持に役立つとされていた。昆布特有のダシっぽさや生臭さは一切なく、リンゴの爽やかな酸味と調和することで、まろやかなコクと深みを生み出すことに成功したのである。この絶妙な配合バランスこそが、半世紀にわたりファンを虜にし続けた秘密であった。