このレースを語る上で、絶対に避けて通れないのがオジュウチョウサンの存在だ。障害重賞を連勝し続け、「絶対王者」の名をほしいままにしていた彼が、あえて平地の最高峰である有馬記念に挑む。この挑戦自体が、ファン投票3位という圧倒的な支持を集めた理由だった。
武豊騎手を背に、果敢に先行策を取ったオジュウチョウサンの姿に、多くのファンが夢を見た。結果は9着。しかし、直線入り口で見せた見せ場は、数字以上の感動を競馬史に刻んだ。障害馬が平地G1でこれほどまでに健闘したという事実は、常識への挑戦がいかに美しいかを証明している。