1980年代末、アメリカの巨大団体WCWのリングに突如現れたオリエンタル・モンスター。それがグレート・ムタのすべての始まりだった。当時、爽快なファイトスタイルで脚光を浴びていた武藤敬司が変身したその姿は、全米のプロレスファンに衝撃を与えた。
アメリカで流れた初期のテーマ曲は、怪奇派レスラーとしての神秘性を強調した重厚なサウンド。太鼓やシンセサイザーが織りなす不気味な旋律は、対戦相手のみならず観客の心理をも支配した。帰国後の新日本プロレスでその悪名が爆発すると、入場曲もまた日本独自の進化を果たすことになる。