『SUMMER SONG』を語る上で欠かせないのが、同年3月にリリースされた配信限定シングル『Laugh away』との密接な連続性です。実はこの2曲、「春に出会った2人の距離が、夏を迎えて一歩進む」というひとつの青春群像劇として描かれています。
『Laugh away』では、まだ縮まりきらない距離感や淡い期待が「桜の季節」を舞台に歌われていました。それに対し『SUMMER SONG』では、「太陽に咲いた向日葵」や「真っ赤なブルーベリージャム」といった色鮮やかなワードが散りばめられ、恋心が夏の日差しのように急速に加速していく様子が生き生きと描写されています。
特にファンを唸らせたのが、歌詞のディテールに隠された伏線です。「手を振る君の影」や自転車を押して歩く坂道の描写など、春の思い出をなぞりながらも、主人公の心情が受動的なものから能動的な告白へとシフトしていく過程が丁寧に紡がれています。この見事なストーリーテリングこそが、単なる夏ソングの枠を超えて愛され続ける最大の理由です。