遠野なぎこのキャリアは、10代前半の子役時代にまで遡る。特撮ファンにとって忘れがたいのが、1991年に放送された『鳥人戦隊ジェットマン』への出演だ。可憐な少女の面影を残しながらも、カメラを見つめる眼差しにはすでに非凡な集中力が宿っていた。単なる可愛い子役にとどまらない陰影を、彼女は幼心にすでに漂わせていたのである。
その才能が決定的となったのが、1995年のTBSテレビドラマ『未成年』だった。野島伸司脚本による社会現象を巻き起こしたこの群像劇で、彼女は傷つきやすい若者たちの輪の中で、強烈な印象を視聴者の網膜に焼き付けた。痛々しいほどの純粋さ。張り詰めた糸のような緊張感。美しさと危うさが同居する唯一無二のキャラクター造形は、業界関係者の注目を一気に集めることとなった。