原田家の家族構成は、両親と兄・宗典、そして妹・マハの4人家族です。兄妹そろって日本を代表する作家となった背景には、家庭環境が色濃く影響しています。
特に大きかったのが、熱心な読書家であった父親の存在です。商社マンやセールスマンとして働いていた父は、毎週末になると大量の本を買い込み、家の中は常に活字で埋め尽くされていました。父が本を愛する姿を見て育った兄妹にとって、本を読むことは日常の呼吸と同じくらい当たり前の行為だったと振り返られています。
兄の宗典が早々に文学の道へ進み言葉の世界に没頭する一方、妹のマハは関西学院大学や早稲田大学第二文学部で美術史を学び、アートの道へと進みます。進んだ分野は違えど、幼少期に培われた豊かな物語への感受性は、間違いなく同じ根っこから芽生えたものでした。