今回、当誌の独占取材に応じたオーナーシェフの車田篤氏は、創業当時を振り返りながらこう語った。「単にアメリカの真似をするのではなく、日本の職人技と最高品質の食材を掛け合わせた、独自のハンバーガーを作りたかった」。
株式会社LDFSを率いる車田氏の挑戦は、決して順風満帆だったわけではない。かつてファストフードのイメージが強かったハンバーガーに対し、「1杯のラーメンや1皿のフレンチと同等、いやそれ以上に手間暇をかけた料理」として認知させるには、途方もない試行錯誤が必要だったという。肉の挽き方ひとつでジューシーさと噛み応えが劇的に変わるため、ミリ単位での肉質調整を重ねた裏話は、まさに職人精神の賜物と言える。