この地に足を踏み入れる者が息をのむのは、敷地全体に漂う重厚な歴史の空気感だ。日露戦争における日本海海戦を指揮し、世界的な英傑としてその名を馳せた東郷平八郎元帥。彼の功績と至誠の精神を称えて建立されたのが、隣接する東郷神社である。
勝運の神として広く信仰を集めるこの地は、歴史ドキュメンタリーなどの映像作品でもたびたび特集されてきた。東郷平八郎ゆかりの遺品や直筆の書が展示される静かな境内のたたずまいは、戦火の時代を乗り越えてきた日本の近現代史そのものを物語っている。歴史のターニングポイントとなった日本海海戦の記憶は、今もこの杜の静寂の中に静かに息づいているのだ。