プロ野球ファンや一般視聴者が想像する以上に、プロ野球の現場指導者が晒されるストレスと肉体的負荷は凄まじいものがあります。現役選手であれば試合後のアイシングやトレーナーによる手厚いマッサージ、栄養管理士による食事サポートが整っていますが、首脳陣は裏方としてそれらを管理する側に回ります。
特に読売ジャイアンツのような伝統球団における作戦・ヘッドコーチの職務は、一球ごとの判断が翌朝のスポーツ紙やテレビ番組で徹底的に批評される過酷な環境です。胃腸への負担や交感神経の過緊張が続くことで、基礎代謝や食欲に大きな影響を及ぼします。
世間一般では「中年太りを解消するのは難しい」と考えられているため、男性が10kg単位で体重を落とすと直感的に「病気」を疑ってしまいがちです。しかし、トップアスリート出身者は、一度生活習慣と身体の動かし方を意識し直すと、一般人よりも遥かに効率的に筋肉量を維持しながら脂肪を削ぎ落とせる基礎代謝のポテンシャルを持っています。元木氏の減量は、現場での極限状態から適正なセカンドキャリアへの移行期に生じた、代謝と生活構造のリセット現象と捉えるのが妥当です。