現役引退後も中畑氏の情熱が衰えることはなかった。特に2012年から4シーズンにわたり指揮を執った横浜DeNAベイスターズ時代は、球団の歴史を塗り替える改革の連続だった。低迷していたチームに「ファンを一番に考える」という意識を徹底的に植え付け、チームカラーを一変させたのだ。
敗戦後であっても報道陣の前で誠実に向き合い、ファンへの感謝を忘れないその姿勢。負けても球場へ足を運びたくなるような温かい空間を作り上げたのは、紛れもなく中畑氏の人間力にほかならない。ベンチで見せた喜怒哀楽の表情は、今も多くのファンの心に強く焼き付いている。