西川一誠氏の政治手腕のベースとなったのは、旧自治省で培われた圧倒的な行政実務能力でした。福井県武生市(現・越前市)に生まれた西川氏は、地元屈指の進学校である福井県立武生高等学校を経て、名門・京都大学法学部へ進学。卒業後の1968年に自治省(現・総務省)に入省しました。
自治省時代は地方財政や行政制度のプロフェッショナルとして頭角を現し、総務庁人事局参事官や長官官房交通安全対策室長、国土庁審議官などの要職を歴任。中央省庁の力学と予算配分の裏表を知り尽くした「切れ者官僚」としての評価を確立します。
1995年、当時の栗田幸雄福井県知事から請われる形で福井県副知事に就任。8年間にわたり県政の実務を取り仕切った後、2003年の知事選に無所属で出馬し初当選を果たしました。官僚としての知見と副知事としての現場経験を兼ね備えた、まさに地方自治のサラブレッドとしての船出でした。