2014年3月に朝日新聞社を早期退職した植村氏を待っていたのは、過酷な雇用と生活への攻撃でした。当初予定されていた神戸国際大学の教授就任は、大学側への抗議殺到により契約辞退に追い込まれます。
その後、非常勤講師を務めていた北星学園大学(札幌市)に対しては、「植村を辞めさせなければ爆破する」「学生に危害を加える」といった凶迫状や不審物が送りつけられる事態に発展。大学側は警察と連携し厳重な警備を敷きながら雇用を守り抜き、市民団体による支援の輪が広がりました。
日本国内での雇用危機が続くなか、植村氏は韓国のカトリック大学(カトリック大学校)から招聘を受け、客員教授として教壇に立ちました。韓国の学生たちに現代日本社会やジャーナリズムを教えつつ、日韓の市民対話を模索する拠点として活動の幅を広げたのです。