「週刊モーニング」を牽引する大黒柱として走り続けてきた『宇宙兄弟』。本作が青年漫画という枠組みを大きく突き抜け、年齢や性別を超えた社会現象となった理由は、描かれているのが単なる宇宙開発の技術論ではなく、泥臭い「人間ドラマ」だからに他ならない。
挫折した30代の男が再び夢に挑む姿、仲間との絆、失敗を恐れない姿勢。小山宙哉が紡ぎ出す言葉の数々は、日々社会で戦う多くの人々に勇気を与え続けている。SF・宇宙を舞台としながらも、私たちの日常に寄り添うような深い共感こそが、この作品を唯一無二の金字塔たらしめている理由だ。