「御社と貴社の違いは?メール・面接の使い分けと弊社・当社マナー」

「御社と貴社の違いは?メール・面接の使い分けと弊社・当社マナー」

「御社と貴社の違いは?メール・面接の使い分けと弊社・当社マナー」とはどのようなものなのか? 主要なファクトを丁寧に紐解いて紹介します。

ネット上のマナー解説やSNSでは、極端な言説や古い慣習が独り歩きしているケースが見受けられます。ここでは現場で誤解されがちな盲点を整理します。

盲点1:SlackやTeamsなどのビジネスチャットでの呼称問題

2026年最新ビジネスマナーにおいて、社外連携チャット(Slack ConnectやMicrosoft Teamsのゲスト機能など)の普及に伴い、「チャットでは御社と貴社のどちらを使うべきか」という議論が頻発しています。結論として、チャットは「テキスト形式の文章」であるため、原則は「貴社」が正式です。ただし、リアルタイムの即時チャットでは口語に近い会話調になることも多く、相手が「御社」を使ってきた場合でもマナー違反と目くじらを立てる必要はありません。迷ったら「貴社」または「〇〇様(社名)」と記述するのが最も確実です。

盲点2:「小社(しょうしゃ)」は現代の日常ビジネスでは使わない

「小社」は「弊社」と同様に自社をへりくだる言葉ですが、かつて出版社や小規模事業者が謙虚さを示すために好んで使った経緯があります。現代のビジネスメールや商談で「小社」を使うと、相手によっては「商社(しょうしゃ)」と聞き間違えたり、やや大仰で形式的すぎる印象を与えたりします。特別な社風や伝統的な儀礼文書を除き、通常の社外向け呼称は「弊社」で統一するのが現代の標準です。

盲点3:二重敬語「貴社様」「御社様」の罠

敬意を強調しようとするあまり、「貴社様」「御社様」と表記・発言してしまうミスが後を絶ちません。「貴社」「御社」という単語自体に相手を高める敬意が含まれているため、「様」を重ねると過剰な二重敬語になります。企業名に敬称をつける場合は「〇〇株式会社様」とし、代名詞として呼ぶ場合は「貴社」「御社」単体で使用するのが正しい日本語です。

林 結菜
Author

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。