丁寧に伝えようとするあまり、誤った敬語表現を使ってしまうケースが後を絶ちません。代表的な例が「御社様(おんしゃさま)」や「貴社様(きしゃさま)」です。
「御社」や「貴社」という単語自体に相手を高める敬意が含まれているため、さらに敬称の「様」を重ねると二重敬語(過剰敬語)となり、文法的に誤りとなります。ビジネスの現場では「慇懃無礼(丁寧すぎてかえって失礼)」な印象を与えるリスクもあるため、シンプルに「御社」「貴社」と呼ぶのが正解です。
他にも注意すべきビジネス敬語のNGパターンをまとめました。
【よくあるビジネス敬語のNG例と正しい言い換え】
- NG:「御社様のご意向をお聞かせください」
👉 正:「御社のご意向をお聞かせください」 - NG:(メールで)「御社の採用情報に興味を持ちご連絡いたしました」
👉 正:「貴社の採用情報に興味を持ちご連絡いたしました」 - NG:(面接で)「貴社の社風に惹かれました」
👉 正:「御社の社風に惹かれました」 - NG:「弊社様におかれましては…」(自社に様をつける)
👉 正:「弊社におかれましては…」 - NG:「了解しました/ご苦労様です」(目上の相手・取引先に対して)
👉 正:「承知いたしました/かしこまりました/お疲れ様です」