「右から左へ」から20年、ムーディ勝山が地方で築いた年収と生存戦略

「右から左へ」から20年、ムーディ勝山が地方で築いた年収と生存戦略

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東京での失速後、彼を救ったのは東北の地だった。ムーディ勝山の宮城レギュラー番組として知られるKHB東日本放送『突撃!ナマイキTV』のリポーター就任を皮切りに、東北各局のローカル情報番組やDate fm(エフエム仙台)などのラジオメディアへと活動領域を広げていった。

ムーディ勝山の現在における最大の強みは、制作関係者から絶賛される「ロケ技術の高さ」にある。かつての一発屋としての知名度をアイスブレイクに使いつつ、ロケ本番では一般の店舗主や農家、高齢者に対して徹底的に腰を低く接し、相手の魅力を引き出す聞き役に徹する。決して相手をイジって笑いを取ろうとせず、丁寧な言葉遣いと間(ま)を重んじる姿勢が、地方の視聴者に極めて深い安心感を与えている。

テレビ番組制作会社のディレクターはこう語る。「ムーディさんは事前の台本読み込みが完璧で、現場の予期せぬトラブルにも機転を利かせて尺を埋めてくれる。東京の売れっ子芸人を呼ぶよりも圧倒的に撮れ高が高く、地方局の予算感にも誠実に対応してくれるため、現場スタッフからの指名が絶えない」。派手な一発屋から「職人気質のロケ芸人」への脱皮こそが、ムーディ勝山の再ブレイクの本質である。

橋本 菜々子
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橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。