幽助たちと出会う前、蔵馬は人間界で逃走中だった飛影(ひえい)と邂逅しています。外伝『TWO SHOTS』で詳細に描かれたこの出会いでは、互いに高い実力を認め合い、妖怪・八つ手(やつで)を共闘して倒したことから奇妙な信頼関係が生まれました。合理性を重んじる者同士、言葉少なに背中を預け合う二人のコンビネーションは、作品を代表する人気要素です。
また、妖狐蔵馬の放つ言葉には、絶対的な自信と底知れない冷徹さが宿っています。暗黒武術会や魔界編で放たれた数々のセリフは、読者の記憶に深く刻まれています。
妖狐蔵馬を象徴する名言:
・「切り札は先に見せるな。見せるなら、さらに奥の手を持て」
・「皮肉だね。悪党の血の方がきれいな花を咲かせる」
・「お前は『死にすら値しない』」
・「俺を怒らせた罪は重い」
アニメ版において南野秀一を緒方恵美氏が中性的な気品で演じた一方、妖狐蔵馬の声を担当したのは中原茂氏でした。艶やかでありながら背筋が凍るような冷酷さを秘めた中原氏の低音ボイスは、妖狐のカリスマ性を完璧に具現化し、多くのファンを虜にしました。