大阪放送局で実績を積んだ有働アナは、入社4年目の1994年に東京アナウンス室へ異動。NHKの看板スポーツ報道番組『サンデースポーツ』のメインキャスターに大抜擢されます。この時期から彼女のトレードマークとなる、軽快で知的なショートヘアが定着し始めました。
スポーツの現場に自ら足を運び、選手たちの心理に寄り添う体当たりの取材スタイルは、男性中心だったスポーツ報道の世界に新風を吹き込みました。オリンピック中継でも長野、シドニー、ソルトレークシティー、アテネと4大会連続で現地メインキャスターを務め、NHKのエースアナウンサーとしての地位を確固たるものにしていきます。
さらなる転機となったのが、2007年のアメリカ総局(ニューヨーク)特派員への異動です。アナウンサーという枠組みを超え、記者・特派員として現地から国際情勢や社会問題をリポートする過酷な日々を経験。睡眠時間を削って現場を駆け回るタフな環境下で、ジャーナリストとしての視座と胆力を徹底的に磨き上げました。