有村昆の映画への情熱を語る上で、絶対に外せない金字塔が存在する。それが1985年の傑作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』だ。完璧な伏線回収、胸を打つ人間模様、そして未来への憧れを詰め込んだこのSF映画との出会いが、彼の人生を決定づけた。
「映画は日常の退屈を忘れさせ、誰もが主人公になれる魔法のタイムマシンである」という確信は、少年時代から現在に至るまで彼の胸の中で色褪せていない。どれほど映画の製作技術や視聴環境が進化しようとも、観る者をワクワクさせる根源的なエンターテインメント精神を忘れてはならないという彼のメッセージは、同作の魅力を語る際にひときわ強い輝きを放つ。