二人の関係を語る上で避けて通れないのが、結婚のプロセスそのものです。通常の芸能人にみられるような「ドラマの共演」や「知人の紹介による交際」といった恋愛期間は一切存在しませんでした。
二人が結ばれたのは、1992年8月25日に韓国・ソウルのオリンピックスタジアムで開催された世界基督教統一神霊協会(現・世界平和統一家庭連合、通称・旧統一教会)の「3万双国際合同祝福結婚式」です。この儀礼は、教祖である文鮮明氏が信者同士の写真を照合し、霊的な相性や因縁を判断してカップリングを決めるという教義に基づいています。
桜田淳子自身が結婚発表時に開いた伝説的な記者会見において、「神様のお引き合わせ」「教祖様が決めてくださった方」と晴れやかな笑みを浮かべて語った姿は、当時の日本社会に凄まじいカルチャーショックを与えました。本人の自著や手記『アイスフラッグ』でも明かされている通り、マッチングを受けるまで相手の顔も名前も知らず、提示された写真と簡単な身上書だけで結婚を即決したという経緯があります。近代的な個人の自由恋愛を根底から覆すこの選択は、ワイドショーで連日特集され、日本中で激しい賛否両論を巻き起こしました。