近年、アニメ・マンガ産業とファッション界の境界線は急速に曖昧になりつつある。かつてキャラクターソングやフィギュアが中心だったコンテンツビジネスは、今や「日常で着られるファッショナブルなアパレル」へと大きく舵を切った。その最前線に位置するのが、過度な主張を避ける「ノームコア(極めて普通の服)」の潮流と共鳴したモブのスタイルだ。
株式会社小学館が展開してきた多彩な作品群の中でも、『モブサイコ100』のキャラクターデザインが持つ洗練されたグラフィック性は異例の評価を得てきた。あえて主張しない服を選ぶことで個性を引き立てるという「無個性の美学」は、トレンドに敏感なZ世代を中心に新たなファッションの選択肢として受け入れられている。