映画『傲慢と善良』に対する観客の反応は、Filmarksや大手映画レビューサイト、SNS上でも非常に熱量の高い議論が巻き起こりました。その評価は大きく二分されており、「自分自身の痛いところを突かれた大傑作」という絶賛の声がある一方で、「観ていて苦痛」「つまらないと感じるほど生々しい」という拒絶反応も見られます。
大手映画サイトのレビュースコアでは、星5点満点中3.8〜4.1点前後という高水準を維持していますが、注目すべきはそのレビューコメントの内容です。
肯定的なレビューでは、「婚活市場のリアルが恐ろしいほど正確」「『ピンとこない』の正体を暴かれた瞬間に鳥肌が立った」「藤ヶ谷太輔の崩れていく表情と奈緒の目の奥の暗さに引き込まれた」といった、心理描写の解像度の高さを称賛する意見が圧倒的多数を占めています。
一方で、低評価や否定的な声の多くは「テンポが重くて爽快感がない」「登場人物の誰にも感情移入できない」「恋愛映画だと思って観に行ったら精神的にえぐられた」といったものです。これは作品のクオリティ不足というよりも、本作が暴き出す人間のエゴがあまりにも鋭利であったがゆえの拒否反応と分析できます。