現在、実際にマイカーで海峡を越える場合、どの程度の費用と手続きが必要になるのでしょうか。2026年の最新運行状況および利用実態を整理します。
ル・シャトル(LeShuttle)の利用料金体系
ル・シャトルの料金は「車両1台あたり(最大9人まで同乗可能)」で設定されており、同乗者の人数によって追加料金が発生しないのが大きな特徴です。ただし、航空券と同様に完全変動制(ダイナミックプライシング)が採用されています。
- ショートステイセーバー(短期間往復):片道あたり約45〜85ポンド(オフピークかつ数週間前の早期予約)
- スタンダード(片道または標準往復):片道あたり約90〜150ポンド
- フレックスプラス(時間変更自由・優先搭乗):片道あたり約220〜290ポンド
- 直前予約・超繁忙期(夏休み・クリスマス等):片道250ポンド超まで高騰
現場で必須となる「並行国境審査(Juxtaposed Controls)」
ブレグジット(英国のEU離脱)以降、最も変化したのが国境審査の手続きです。英仏海峡トンネルでは「ジュクスタポーズド・コントロール」という特殊な協定が敷かれており、出発側のターミナルで両国の出入国審査を一度に完了させます。
例えばフォークストンからフランスに向かう場合、まず英国の出国審査を受け、その数十メートル先にあるフランス国境警察(PAF)のブースでシェンゲン協定圏への入国審査を受けます。2026〜2026年にかけて段階的導入が進められた欧州出入国システム(EES)に伴い、非EU市民(日本人を含む)は事前の生体認証登録やパスポートチェックがより厳格化されています。現地ターミナルには自動キオスク端末が並び、デジタル化が進む一方で、ハイシーズンには審査待ちの車列がターミナル外まで伸びるケースも報告されているため、出発の90分〜2時間前までのチェックイン完了が鉄則となっています。